2025/11/16 20:50
父が先週、71歳で他界しました。
10歳前後の頃、両親が亡くなるってことを想像しては一人で布団の中で泣いているような私だったのに、そこから35年近くも一緒に過ごせてよかったなぁと思う気持ちと、せめてあと1年でも生きててくれたらと思う気持ちと、いろいろ複雑な感じ。
我慢せずに、何日かは感情に任せて好きな時に泣いた。
支えてくれる家族、一緒に泣ける兄弟、周りの友人たちの温かさ。
とても心に沁み、とてもありがたく、数日前から少しずつ、切り替わってきた感じがします。
私は、物心ついた時から、なぜか私は父を「心配」していた。
内容は覚えてないけどいつも両親は喧嘩していて、子供ながらに父はきっと母に理解されたいんだろうなぁと感じていて、いつもなんとなく父がかわいそうだなと感じていた。
父は、普段めっちゃ怖くて(暴力はないけど、空気で威圧してくる感じ)「お前なんていなくていい」と普通に言ってくる。
2人で車に乗って出かける時なんて何を話していいか分からず、心臓バクバクしてたし、食卓で二人になろうものなら、怖くて一刻も早く去ろうと急いで無言で食べてた。
おまけに無言で会話がないことに罪悪感を感じて、後味悪い思いをする始末。
なのに、どれだけ嫌な思いをしようが邪魔者扱いされようが、なぜか心の中で、私が父を守らなきゃっていう思いが常にありました。私は父を守るという役割を持って生まれてきたと、確信に近いものもあった。
もし父と母が離婚することになったら、私は母が大好きでしょうがなかったけど父についていくと決めていたので、喧嘩の声を聞くたびに震え上がっていた。
あまりに父への心配が強いものだから、ある時から、父が8歳の頃に亡くなった母(私からすると祖母)の魂が、私に入っているのではないかと思い始めました。
今、父の死という経験は、子供の私にとってはあまりに悲しく寂しく、世界も大きく変わった。
でも、それだけじゃない思いもあって、不思議な感じ。
さて、これからどうなるんだろう。
父のいない世界。
どう生きるかをゆっくり考えていきたいと思います。