2020/05/18 14:52

いつもイベントや勉強会などでご一緒させてもらっている

曹洞宗の禅寺最勝寺の谷内良徹和尚から、
こんなのあるよ!と教えていただいた
オンラインでの講座

『ヨーガ・スートラを啓く会』
に参加しました。


曹洞宗の藤田一照さんと
ヨガの指導者でもあり、幅広く東西の哲学を研究されている、さいとう弓さんによる、対談形式の講座です。

ヨーガ・スートラは、しっかり最初から最後まで理解はまだできてないのですが、

レッスンの前に目を通して、話す内容を決めたり、
ところどころ、気になるところを集中的に読んで、他の人が訳した本と読み比べてみたり、と

生活の中で、ふとした時に手にとっている本です。


最初は、身体を動かそうと始めたヨガ。

精神的にも、どうやらいいらしい!
となって。


本当に生活が変わって、ヨガに出会えてよかった!!
もっと学びたい!!


となってからヨーガ・スートラを読むことになり、


表紙の帯の
「ヨガは心の科学である」という文字を目にして、

心が震えました。


目に見えてる部分を変えられるのはわかるけど、

目に見えない心の部分に、
科学的にアプローチする方法
(一般的な科学って意味ではないと思いますが)

ここに書いてあるなんて!!

でも、読み始めると難しいんです、やっぱり。

まず開くと最初に

第一章の1節目が

「さて、今からヨーガを解説しよう!」

で、2節。

「ヨーガとは心の働きを死滅することである」


ふむふむ、
心をなんかするのね、となって

そして!
次!!

「そのとき、見る者[自己]は、それ本来の状態にとどまる」

って。。。


なんやねーーん

ってなって、先に進めないの。

この写真は、インテグラルヨーガという本の表紙に載ってる
スワミサッチダーナンダさん。(多分)




これは、ある程度の知識がないと読み進めるのが大変なんです。

小学1年生で足し算を習ってるときに、分数の問題が解けないのと同じように。

少しずつ、学ぶ必要があります。

用語や、ヨガが普及してきた歴史的な背景など。

この本に出会った4年前。

どうしても読みたかったので、少しずつ勉強が始まりました。
今でも続く、その勉強は、毎回毎回少しずつしか理解が深まらないけど、

でも、あるとき点と点がつながって、ワォ!となる時もあれば、

それを、聞きたいと言ってもらえたりして
分からないなりに、意見交換ができたり、
逆に理解していない部分が明確になり、
次に学ぶ力になったり。

イベントで、禅とヨガのかかわりについての
トークセッションをさせてもらう機会に恵まれたのも、ヨーガ・スートラを読み解きたい!という
熱意のおかげです。


なので、勉強したいけど、こんなの読めるか!って思ってる人、
諦めないで欲しい!


ヨガの教えは、
本当に生きている間にためになる哲学だと、本気で思うのです。

ちょっと心の仕組みを知ることができただけで、具体的に変わったのは子への向き合い。

3年ほど前から、お母さんは怒らなくなったと、言われ続けている!

知的な満足で終わるものでもなければ、
ファンタジーでスピリチュアルなものでもないのです。
(本の中にそんな書かれかたをしている部分も出てくるけど)

でも、でも…
私がシェアできるようになるには、まだ理解を深める必要があるし、
今の私が言うと、余計に混乱させてしまいそうなので、
そのあたりが、すんごくジレンマだけど、
頑張って学んでいきます。




ちなみに、ヨガは心の科学である、を
最後に少し補足すると、

ヨガは一般的に「つなぐ」という意味があるのは、
けっこういろんな人が耳にしていると思うのですが、

ヨガ=ユジュというのは
①結合
②集中(←ヨーガ・スートラでは特にこれ)
③コントロール
この3つの意味があると昨日の講座でもお話しされてました。



心の潜在的な働きである、集中(熟考、専念という意味で)する能力を呼び覚ますための訓練

心を訓練するための科学

という意味で「心の科学」なのです。

「○○さんはいいな」とか
「○○くんむかつく」とか
「あれも欲しいこれも欲しい」とか

誰かと比べたり、散漫になっている心を
訓練していくのです。

訓練された心の先には、
森羅万象すべての現象のなかに、
一つの真実を見出します。

ヨガは、訓練する必要がある人のもの、であり(私も含む)

逆に訓練する必要のない人も、たくさんいます。


そんなふうに生活の中から真実を見出し、その中で生きている人に最近よく出会うなぁと思っていて。

そして、人だけでなく、自然や子供達からも
たくさんのことを教えられます。

哲学の勉強だけじゃなく、
そうやって、いろんな人や生活に積極的に関わることができる活力

ヨガのポーズの部分で養っていきたいですね。